年をとる

雑誌やテレビの企画でよく、あの人は今、みたいなことをやっています。ポジティブな企画もありますが、時々意地悪なものもありますよね。もちろん、薬にハマって身を持ち崩したり、そういう自業自得的なケースは「あの美人女優が今はこのありさま」とか「あの天使みたいにかわいかった子役がこの惨状」みたいに紹介されても、かわいそうだなとは思いますが、自分のせいだから、芸能界だからプライベートをある程度揶揄されるのは仕方のない事だからと思わないでもないです。しかし時々、それを言うのは酷ではないか、みたいなポイントを責めたり嘲笑ったりしている企画もあって、そういうのを見ると企画を作っている側に対して腹が立ちます。

先日、インターネットで映画の情報を見ていたら、面影がないほど変わってしまったハリウッドの人たち、みたいな企画をやっていました。不摂生で劇太りしたファッションモデルであるとか、アルコール中毒のロック・ミュージシャンだとか、そういうのはからかわれるのもわかるのですが、そこを言うのは酷ではないかというのがありました。それは、出産後体重が戻らない女優と、年をとって老けた女優と俳優の写真です。出産後体重が戻らないのは、怠惰だとかそういうこともあるのかもしれませんが、何が悪いということでもないと思います。(というのは優等生的に過ぎるでしょうか。)何より、人間はみんな年をとるんですから、老けることを悪くいうのはどうなんでしょうか。老いることをマイナスのように騒ぎ立てるから、年をとりたくない一心で無茶な整形手術を繰り返す人がいるのではないでしょうか。

「ローマの休日」、「ティファニーで朝食を」で有名なオードリー・ヘップバーンですが、彼女は年をとってもユニセフ親善大使などの仕事を通してテレビに登場しました。女優として全盛時代の妖精のように可憐な姿を見知っていますから、しわくちゃのおばあちゃんになったオードリーの姿は確かにショッキングなものがありました。でも彼女はこういうのです。私の顔にしわは増えた。でもしわの数だけ優しさも知った。だから昔の顔より、今の顔の方が私はずっと好きだ、と。生きてきて、色々なことを経験し、色々な人に出会って、そうして生きてきたからしわは増えたのです。オードリーのように、慈しむように年をとれたら素敵ですね。そう思いませんか。

お見合いパーティ@名古屋

エレベーターに閉じ込められる。

先日エレベーターに乗りましたら見慣れないものが出来ていました。それは三角柱の金属製のボックスで、赤い大げさなボタンが側面についており、「非常時以外開けないでください」とありました。それが8台あるエレベーターのすべてについているのです。すべて右の奥の端にへばりつくようにして設置してあります。

一体これは何なのでしょうか。はたと悩んでしまいました。

はじめは消火器かと思いました。しかし消火器にしてはサイズが小さい。もちろんエレベーターという限られた空間用に小さく作られた物という考え方もあります。しかしどうにもそうとは思えませんでした。それよりももっと非常時のための特別のグッズ、たとえば簡易トイレであるとか薄くてかるい毛布のようなものであるとかそういうものだと思う方が自然かもしれません。エレベーターに閉じ込められるというのは一大事ですからね。地震の際に閉じ込められた、という人がいました。もっともその人の場合は、数分でエレベーターが動いて外に出ることができたとのことですが、それにしてもその数分はとても怖かったといいます。ドラマなんかでも偶然乗り合わせた数人が密室に閉じ込められるという点で時々取り上げられるシュチュエーションです。

有名な映画で言えばフランス映画の「死刑台のエレベーター」でしょうか。愛人の夫である自分の上司を殺そうと男が企む。ところが、エレベーターの中に閉じ込められてしまうのです。そうでなくともエレベーターに閉じ込められたら半端なく焦るところですのに、さらに殺人が絡んでくるとなるとその焦燥感たるや普通ではいられないでしょう。この作品は日本でも二度リメイクされています。一度は1993年。田原俊彦と瀬戸朝香が出ていました。そして最近では2010年に阿部博と吉瀬美智子でリメイクしましたね。北川景子とか出ててだいぶ豪華でしたけど。元のフランス映画はサスペンスの名作と評価が高かったそうですが、正直2010年のリメイクはそれほどとは思いませんでした。吉瀬美智子は綺麗でしたけれど、阿部演じる医師に視聴者票を集めるためなのかボランティアとかそういう単語を突けて加えていたのがどうにも鼻につきました。悪い人でも構わない。話が面白ければ平気なんですけどね。一体どうしたというのでしょう。